この記事に記載している作業は改造にあたります。そのため、メーカーやキャリアによる修理、サポート、保障を一切受けることが出来なくなります。この記事によって発生したいかなる問題(起動しない、データが消えた等)や不利益が発生しても、一切責任を負いません。
この作業はすべて自己責任になります
昔 使用していたイーモバイルのS31HT (HTC aria)が出てきました。
S31HTは使用する電波に制限(1.7GHzしか使えません)があり一部地域でしか使えません。また古いせいか電源ボタンも反応が悪くなっています。
使い道も思いつかないし最悪文鎮になってもいいので、お約束のroot化することにしました。
HTC 系のスマホは、root化だけではシステム領域の読み書きができません。そのため、ブートローダーアンロック & S-OFF(Security Off:端末のセキュリティオフ)が必要になります。従来、ブートローダーアンロック & S-OFFにはrevolutinaryを使用するのですが、困ったことにサイト(http://revolutionary.io)が無くなっていました。
「マジか」
そこで、HTCdevの「Unlock Bootloader」(HTC公式アンロック)を試してみることにしました。「Unlock Bootloader」の手順は以下になります。手順は、そんなに難しくなさそうですよね。
- Android SDK 使用してfastboot コマンドを実行しデバイス識別トークンをリクエスト
- 識別トークンがPCのコンソールに出力される
- デバイスID トークンをHTCdev.comポータルでサブミット
- 検証後にアンロックコマンドとキーがユーザーにメールで送付される
- アンロックコマンドとキーを使用してデバイスをアンロック
最初の準備として、HTCdevサイト(http://www.htcdev.com/)でユーザー登録を行います。
Android SDK はインストールしてあるため、HTC Sync Manager をインストールします。ソフトウェアはHTCサイト(http://www.htc.com/jp/software/htc-sync-manager/)よりダウンロード出来ます。
HTC Sync Manager をインストール後、S31HT をケーブルでPCに接続しドライバをインストールします。なお、HTC Sync Manager は使用しないのでアンインストールしました。
S31HTを電源をオフ後、音量−を押しながら再度電源を入れます。起動時は、ブートローダーモード(HBOOT)になっています。
音量+−ボタンを使用しFASTBOOTを選択後、電源ボタンで確定ます。FASTBOOTモードに切り替わります。この状態でUSBケーブルを接続します。
ここでやっと、「Unlock Bootloader」の手順1を実行します。なお、Android SDKにfastbootは含まれていますが、念のため下記サイトからHTCdevのfastbootをダウンロードしました。
コマンドプロンプトから、下記コマンドを実行しました。
デバイスの接続を確認
fastboot devies
識別トークンの表示
fastboot oem get_identifier_token
このコマンドで識別トークンが表示されるはずでしたが、下記のようにエラーが発生しました。
C:¥Tools¥HTC¥fastboot-win>fastboot oem get_identifier_token
...
(bootloader) [ERR] Command error !!!
OKAY [ 0.008s]
finished. total time: 0.009s
「さて、困ったねぇ」
Google先生に聞いたところHBOOTのバージョンが古い場合、このエラーになるようです。ま、デバイスが古いですからね。とりあえず、HTCdevサイト(http://www.htcdev.com/)を確認することにしました。同サイトでUnlock Bootloaderを選択し、Get Started をクリック。
Unlock Bootloader画面に切り替わりますのでSupported Devices からHTC aria を選択後、Begin Unlock Bootloader をクリック
実際のページが表示される前に確認画面が表示されます。内容を確認し次に進めてください。
さて、HTC aria のページを開くと以下のようになっています。内容を確認するとやはりROM のバージョンアップが必要なようです。
簡単ですが日本語訳を以下に記載ます。ざっくりした翻訳ですので、出来ればちゃんと読んでくださいね。
RUUをインストールするには、以下の手順に従ってください。
- 使用している携帯電話のUSBデバッグを有効にしてください (ホーム画面、MENU | 設定 | アプリケーション | 開発から | USBデバッグをチェック)。
- USBケーブルを使用して、PCに携帯電話を接続(携帯電話の認識に数分かかることがあります。
- PCで携帯電話を見つけることができない場合は、HTC Syncをインストールする必要があります。
- PCが携帯電話を発見した後、RUUをダブルクリックしてプロセスを実行
- 携帯電話の画面に表示される手順に従いRUUの書き換え(フラッシュ)を終了
ちなみにダウンロードしたファイルは、eMobile JPN 2.15.881.6 PB9230000 (PB9230000_Liberty_hboot_1.03.0000_R.exe)になります。ROMのアップデートは以下のようになります。
無事、ROMのバージョンアップが完了しました。メッセージを見ているとバージョンアップと言うよりは、バージョンダウンをしたような感じがしますね。
「Unlock Bootloader」の手順1を実行を行います。S31HTを電源をオフにし、音量−を押しながら再度電源を入れ、FASTBOOTモードにしました。これで、識別トークンの表示する下記コマンドを実行したところ無事表示されました。
「よっしゃ〜」
ここで表示された<<<< Identifier Token Start >>>> から<<<<< Identifier Token End >>>>> をコピーしてHTCdev のサイトにペーストします。次にSubmit をクリックします。
Unlock_code.binという添付ファイルが付いたメールが届きます。添付ファイルを任意のディレクトリに保存し下記コマンドを実行します。
fastboot flash unlocktoken Unlock_code.bin
注:本コマンドを実行するとデバイスがリセットされます。バックアップを忘れないでください。
実際の実行結果は下記のようになります。なお、途中でデバイス上で確認が表示されますのでYes をクリックしてください。
C:\temp>fastboot flash unlocktoken Unlock_code.bin
sending 'unlocktoken' (0 KB)...
OKAY [ 0.125s]
writing 'unlocktoken'...
(bootloader) unlock token check successfully
OKAY [ 0.047s]
finished. total time: 0.187s
再起動後、ブートローダーアンロックが完了されています。
今回は、ブートローダーアンロックまでです。この続きは、また次回!!
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「Unlock Bootloader」の手順1を実行を行います。S31HTを電源をオフにし、音量−を押しながら再度電源を入れ、FASTBOOTモードにしました。これで、識別トークンの表示する下記コマンドを実行したところ無事表示されました。
fastboot oem get_identifier_token
「よっしゃ〜」
ここで表示された<<<< Identifier Token Start >>>> から<<<<< Identifier Token End >>>>> をコピーしてHTCdev のサイトにペーストします。次にSubmit をクリックします。
Unlock_code.binという添付ファイルが付いたメールが届きます。添付ファイルを任意のディレクトリに保存し下記コマンドを実行します。
fastboot flash unlocktoken Unlock_code.bin
注:本コマンドを実行するとデバイスがリセットされます。バックアップを忘れないでください。
実際の実行結果は下記のようになります。なお、途中でデバイス上で確認が表示されますのでYes をクリックしてください。
C:\temp>fastboot flash unlocktoken Unlock_code.bin
sending 'unlocktoken' (0 KB)...
OKAY [ 0.125s]
writing 'unlocktoken'...
(bootloader) unlock token check successfully
OKAY [ 0.047s]
finished. total time: 0.187s
再起動後、ブートローダーアンロックが完了されています。
今回は、ブートローダーアンロックまでです。この続きは、また次回!!
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